鞍馬山と宇宙の大霊

 

鞍馬の山には、太古から営々と営まれてきた大自然のサイクルの中で、遷り変わりめぐり続けている樹木の姿。 そこに生々流転する昆虫や鳥などの動物たち。

何千年もわきづづけている清水。 それらは、すべて偉大なる宇宙の心のありのままの姿なのです。

鞍馬山の教えでは、これを宇宙の大霊、大生命、大活動体にまします尊天のお働きの姿であると申しております。

そのお働きを「氣」といっております。

それは限りなく変化して、私たちの住むこの世界に顕現されます。 この「氣」があらゆるものに活力を与えているのであり、鞍馬の山にはこの氣があふれております。

そしてこれを三身一体の尊天(千手観世音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊)として尊崇しているのです。

鞍馬の山に詣でるとき、全山に満ち満ちている尊天の霊氣にふれ、それぞれに尊天の御心へと導かれてゆきます。

九十九折りの参道を歩きながら懺悔の心をおこし、清浄水を汲んで心身を洗い清めまた鳥の声を聞いて心の安らぎを得、燃ゆる灯に活力を頂き、みどりの樹々の香りに生氣甦り、同信の人とのふれあいに結縁の有難さを知る、、、、、

今まで感じたことのなかった暖かいものが心の底から湧き上がり、清々しい歓びの真のめざめを味わい、すべてを活かしたもう宇宙の大霊 ⇒ 尊天に、こころからなる感謝の祈りを捧げたれまつります。

鞍馬の山は尊天の氣が満ち満ちている聖域なのです。

鞍馬弘教教条解説

「鞍馬山の教えとこころ」

信樂香仁著より

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